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Arupの構造家Cecil Balmond。スリランカ出身、どうりで数学に強い。
どんな数も秘密の数をもっている。化学における元素のように、そこからすべての構造が立ち上がってくる基本的な組成。それはたった9つの値しかないデジタル・コード(Σシグマ数と命名)だ。
32に隠されている数は5 ∵ 3 2=5
81に隠されている数は9 ∵ 8 1=9
Σ32=5
Σ81=9
Σコードのふしぎな性質で暗算が簡単になる。9が含まれていたらそれを除外して計算すればよいし、足して9になる数が含まれていえばそれも除外できる。
Σ392=5
Σ495342619=7
そして九九表に隠されたコードからマンダラへ、さらに素数の秘密に、
9のブラック・ホールから次々と数が飛びだしてくる。
9―Number 9 by Cecil Balmond
Balmond canonises the compulsion to err, first proposed by Robert Venturi as the 'difficult whole'. He sanctifies with the benison of Number, laying them impartially upon one and all. His book is the tip of the iceberg (or maybe volcano is a truer metaphor) of his knowledge. It will undoubtedly be dangerous for Architects to read, for it will encourage them to believe that any form will do. (John Outram for the Royal Institute of British Architects Journal)
Jakob von Uexküll
人間、動物、昆虫などのそれぞれの主体が環境のなかのモノに意味を与えて構築している世界のことを、ユクスキュルは、
ドイツ語Umwelt(日本語訳では「環世界」と呼び、客観的な「環境(Umgebung)」とはまったく異なる、としている。
ハエから見た部屋、犬から見た部屋、人間から見た部屋、そしてダニから見た部屋は?
空間は、主体が与える意味によって全く違う様相をみせる、ということにあらためて気づかせられる。
The Alexandria Quartet: Justine
There was one particular scene where Egyptian children made blue hand prints on white walls to ward off the evil eye.
ジョルジュ・スピリダキはいう。「ぼくの家は半透明だ。だがガラス製ではない。それはむしろ蒸気ににている。壁は、ぼくの希望に応じて、収縮し、弛緩する」
スピリダキの家は呼吸する。(略)それは細胞であり世界である。幾何学は超越される。〔第3章 家と宇宙〕
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「奥の思想」では、三田の町の石垣で囲まれた細い路地に、密度の濃い小さな〈空間のひだ〉が感じられる描写があり、私の見知っている懐かしい空間と重なってくる。
2012-03-06 07:34:45そして、老女が住む小さな町家の「奥」についての描写もたいへん印象深い。間口四尺にも満たない入口、格子をひいて入ると上りかまちは正面ではなく側面に設けられている。
障子をへだてて続く炬燵のある四畳半、さらにその奥に....
「私が驚いたのは、この僅か八坪に満たない小空間の中に展開する方向性の複雑さであり、座の重畳性であった」(槙)
「奥」は、空間のみならず、心の奥というかたちで心理的なものも表していると筆者は述べている。日本人のこころの奥に隠されているなにかとても大事なものを
筆者が愛おしむ気持ちが伝わってくる「奥の思想」です。