山本五十六 (人物叢書)

山本五十六 (人物叢書)

三国同盟との関連(山本たちがいたときはそれほどはげしくなく、吉田善吾のときこそはげしくて、善吾が反対した)とか、珊瑚海開戦の戦訓を活かさないとか、興味深い指摘があるが、いかんせん細かな論証がない。叢書として仕方がない面があるが。

2017-03-19 13:49:37

漢字と中国人―文化史をよみとく (岩波新書)

漢字と中国人―文化史をよみとく (岩波新書)

形音義の辞書を語りながら、漢字について、その理解、文化を語る。
参考文献として適している。

2017-03-16 02:12:51

鳥辺野心中

鳥辺野心中

子どもに対する女の情念、執念。
これも怖い話だが、いい。
一部、例えば、個室の居酒屋なのに。水野が声を立てて笑うのを周りの客が怪訝に見るとか不審点あり。
あと、ときおり時間軸(音葉との関係が始まった時とまり子の妊娠時期とか)が分かりづらくなるところもある。
が、おもしろい。

2017-03-14 12:51:09

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱

西軍東軍と単純ではないこと。大和を視点にしたのは、資料の問題もあるが、畠山氏絡みもあるからだな。しかし、これほど売れるとは…

2017-03-10 04:52:03

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

(2巻)
 主人公は、会社の懲罰人事により、パキスタン、イラン、ケニアと、次々に僻地に送られる。その間、主人公を女手一つで育てた母は亡くなり、子供たちは不登校になるなど、家族は危機に晒される。
しかし主人公は、イランでは、文化の異なるイラン王族と交渉の末、航空便就航を達成し、未就航のケニアでも、航空券の売上を向上させるなど、どのような状況でも成果を上げ、また、節を曲げることはなかった。
そんな中、国民航空の便が立て続けに墜落事故を起こす。国会において、安全対策等に関する厳しい追及が行われ、会社の腐敗した体質と主人公の懲罰人事が公に明らかとなり、ついに主人公は11年ぶりに帰国することとなる。
 組織の中で生きる個人の戦いと、個人がもの言えぬ組織が腐敗していくさまが描かれており、個人の在り方と組織の在り方について考えさせられた。

2017-03-08 15:46:17

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