90/3000の言語を散歩する
「世界の言語について、一人でどこまで語れるか?
本書はひとつの試みである」。
輝く瞳で冒険心をのぞかせる筆者の言葉。
世界には3000~5000もの言語が存在するらしい。
その数にも驚くが、ここにとりあげられた90の言語は、あいうえお順に並んでいる姿は壮観。そして地域もバラエティに富んでいる。
本書はこの世界の一部の言語について、学術的にではなく言語風景を紹介する散歩本。
訪れたことはないけれど、世界の国々で交わされる言葉の音、周りの風景、人の表情を、ページに挿入された切手などから想像しつつめぐり歩くことができる。この切手、小さな紙片の中に国の全てが編集されていることがよくわかる恐ろしい意匠であることも、この本で実感できる。
次回はぜひともページにボタンをつけて、会話の音を楽しんでみたいものだ。
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Yoko Shima