and more.
この物語には「普通の人」が出てこない。無数の人々がうごめく都会の夜のほんの一部で、みんなどこか問題を抱えながら自分の場所を見つけて生きている個性的な人たちばかり。なのにすごくリアル。その中で自分の居場所をみつけられないでいる主人公マリがある一晩に起きる出来事や出会いの中で少しずつ変わっていく・・・であろう物語の進行は、少し文体が説明的すぎる気がしつつも勢いよく読み進む事ができました。「長編小説」とあるけど一晩で読めますネ。登場人物の1人1人にスポットをあててかなり詳しく説明する感じは今までの村上春樹ぽくないけど、だからといって最後まで答えを出さないところは、ポイです。
2012-02-16 13:59:54Wow! ノートはまだありません
Miya Ikarashi