カラスの親指　by　rule　of　CROW’s　thumb (講談社文庫)

やっぱり道尾さんの本は怖い…とりあえず、最近身の回りでおきてるほとんどのことは、ウラがあるのかと思ってしまう〜><ミステリー好きにはオススメです★

道尾氏の作品は、いつも面白い。今回についてだと、思わず泣いてしまうところもあれば、声を出して笑ってしまうところもある。文章の中に時折顔をのぞかせる、ちょっとした言い回しが好きだ（『マイソンで新宿』には笑ってしまった）。そして、最後の最後に明らかになることには頭の中が「！！！！！」状態だった。一言で言うと、これは救いの物語だ。余談だが、作家も詐欺師も嘘をついて生活しているという意味では同じでは？というところがあるが、本を読んで騙されるのはとても幸せなことだと思う。なによりも、それを楽しむ心の余裕があるということだ。