「社会学理論」の中間レポートの文献として読んだ。「ツーリスト」として沖縄をまなざす視点、そして「ウチナーンチュ(沖縄人)」としてのまなざされる視点。この2つの視点は、琉球処分から「ちゅらさん」ブームに至るまでの歴史的系譜の中で、時に「ツーリスト」の外からの視点を「ウチナーンチュ」が自らのアイデンティティを確立する媒体として用いながら、濃密な関係を築き続けてきた。「観光」の沖縄、そして「基地」の沖縄。このパラレルな沖縄の現状も、この「まなざし」の持つ文化的・イメージ的力学が政治的力学を伴うことで、正当化されているところがあるというのが筆者の論。
これから沖縄に旅行に行く、もしくは移住するという方には是非読んでもらいたい本である。
私自身もまだ沖縄には行ったことはないが、もし行くとなるとこの本が必携品となることは間違いないだろう。
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Tomohisa Ohnuma