and more.
『THE 道尾秀介』的作品だと思う。6つの短編から成り立っているが、ひとつひとつが独立した作品で、全く絡みはない。しかし、ある単語が出てくる点と、それぞれを読んだ後に感じる背筋が凍るような狂気を感じるという点で共通している。主人公達は悲しいものを背負っている。愛する者を守る者、愛を守る者、もう引き返せない者、自分を守ろうとする者…、解説曰く『人でなしども』の話であり、共感できるものではないのだが、人間の暗部を突き付けられたような気がして、後味の悪い余韻に浸ってしまうのである。
2012-02-13 12:51:23Wow! ノートはまだありません
Hiroko Kashimoto