興奮して一気に読んだ。特段、新しい情報があるわけでははないものの、金正男氏が語る北朝鮮が非常に人間的に見えたからだ。
それは、われわれがわれわれの側からしか見えていないことに気付かせてくれる。
金正男氏は北朝鮮の側であり、祖国を捨てた無国籍的存在でもある。それゆえ、彼の言葉には両側の視点がにじみ、孤独さが影を落とすのだろう。
取材を進めた五味洋司記者とのメールのやりとりには臨場感があり、五味氏が金正男氏に引き込まれていった経過を追体験できる。メールはハングルで交わされたものだが、邦訳が直訳的なのも、臨場感を増す効果を出している。
金正男氏が穏健で謙虚な金玉均だと思いました。FBも利用されているそうです。
2012-01-26 08:49:00Wow! ノートはまだありません
Hideki Nakane