この本は作り話だ。飛ぶクジラや天使、話す鳥、今のところは存在しない組織、嫌なところに出くわしてしまったひげのおじいさん等、様々なモノが登場し、ひとつひとつの話を構成している。しかし、未来はどうなっているか分からないので、数百年後にはこの中のいくつかが実際に起こっているかもしれないと思われてくれる。作者が信じているかどうかは別として、『引き寄せの法則』を思わせる部分が印象に残った。『思考がすべてをコントロールする』ことは決して悪いことではない。それを使って未来を明るいものにすることも可能なのだから。
余談だが、著者の太田氏が様々なことに興味を持っていることがこの本からうかがえる。未来を憂えているのかもしれないし、反対に希望を持っているのかもしれない。あくまでも私の想像だが、彼は、好き・嫌いを決める時に、それを見ずに決めることはないような気がする。彼なりの確固たる信念を持って様々な現象に向き合っていることが垣間見える本だ。
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Hiroko Kashimoto