ダイレクト・モデル経営―すべてをシンプルにする

今まで当然のように考えていた「研究→開発→設計→製造→マーケティング→販売→顧客→顧客サポート」では、意志の疎通が不十分である。ダイレクト・モデルの考え方は、顧客を中心とした仮想統合である。本書に出会い固定観念に縛られ過ぎていた自分に気付いた。目が覚めるような気持ちで読み終えた。

世の中の形態が工業化社会から情報化社会に移行したことは、漠然とは分かっているつもりでした。しかし、それが具体的にどういうことであるか？と人に問われたとしたら答えることはできなかったと思います。本書は、この２つの違いについて事例をあげて分かりやすく書かれています。

SOFT culture:Speedy & Simple, Open, Fairness & Flexibility, Transparent & Team oriented.情報化社会では、血液が酸素を体中に運ぶように、情報がSOFT文化を組織全体に運ばなければ組織は壊死する。

情報システムの技術進歩が、マス・マーケティングから多様化した要望に応えるパーソナル・マーケティングを容易にしている。
マス・マーケティングの否定ではない。

SOFTカルチャー：Speedy

デルのダイレクト・マーケティング　1.受注生産・直接販売、2.顧客・市場セグメンテーション、3.リレーションシップの強化、4.顧客ニーズにあった商品・サービス、5.インターネットによる顧客サポート