燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

幕末に活躍した新撰組副長土方歳三の物語。個性的な浪人の集まりを最強集団の仕上げた組織編成力と目標から一切ブレることなく一貫して憎まれ役に徹した点は非常に勉強になりました。

常に武士としての生き方を追求する土方歳三を中心に近藤勇、沖田総司など個性的な同志とともに新撰組を結成し、活躍しながらも歴史の波にのまれて同じく波に乗れなかった会津藩とともに官軍と戦い、敗れ、それでも北海道まで逃げながらも最後まで希望を捨てない物語。潔ぎよさが清々しい。