武道論につながるものを求めて、芸術論とはわかりつつも読了。10代から50代以降の道を極めて行く過程のど真ん中が、あまりにも武道的。10代で、形をしっかり教え無い事に関する考察は、参考にするべきか、まだ自分の解も経験もない。”能は枝葉も無く老木になるまで、花は散らで残りしなり、これ、目の辺り、老骨に残りし花の證據なり。” 年老いても残る花があってこその本物。”秘すれば花”なんてのは、如何に極意を見せないか。なんて究極の所までこの時代にすでにもっていってるんですねぇ。
知らんかったのは、能楽の前身が、猿楽(申楽)で、その前身が、神楽となって、神話に繋がってきたりするものだということ。そもそも六十六番もあるあたり、またいろいろ読んでみたくなりました。
なんとなく読むと感動する。子どもは声変わりする頃に悩む。天狗になるな。着実に積み重ねが大事、とか。室町時代によくそんなこと書き残したなあ、と感心する。
2011-11-20 14:31:56Wow! ノートはまだありません
Taizo Ochi