江戸時代藩政改革を成し遂げた藩主の物語。
九州高鍋藩から養子として米沢藩に招かれた藩主が藩財政の窮乏をどのように立て直していくかを小説にしたもの。
この本の感想
今の自分が置かれている状況と似ていると感じるところが多くあった。
改革をしなければならないと感じていても、
急進的に行っては抵抗を感じる人が少なくない。
それはどこの組織でも同じで、人は今までと同じリスクが少ないと感じられることをするものだというところからきていると思う。
しかし、それでは改革を遂行することはできない。
抵抗する人たちにも納得できるような手続を踏み、
時に急進的に、時に静観することも必要であるということを教えてもらったように思う。
まずは信頼を得ること。
信頼を得るためにはウソをつかずにさらけ出すことだと私は思う。
この小説の主人公上杉治憲はウソをつかずに藩の状況を藩士全員にさらけ出した。
そのうえで藩士に協力を仰いでいる。
だから成功したのだと小説では結論付けているように思う。
今の自分の状況に想いを馳せつつ今後の参考にしたい。
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Tomoya Hiramatsu