Kiyoto Takeuchi's Bookshelf Kiyoto Takeuchiさんの本棚

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朝生でも語られていた憲法2.0の基本的な考え方を改めて考えてみた。

従来国民のための憲法を
・国民:日本国籍を有する人
・住民:日本に住んでいる人
に拡大することで実態に合った形に改変するとともに、人口減少に伴う経済縮小に対応する為の枠組みをどうするか(こうする)
ということを提起していると理解した。
生産年齢人口減はさけられず、それに対応する為移民をどう扱うか(待遇をどうあげるか)に日本人がどこまで
向き合って考えられるかがポイントだと思う。
これは、例えば私の職場や関わっているプロジェクトにも所謂新興国の人々が多くかかかわっており、こういった人たちと
どうつきあっていきたいかと考えることと関わりがあると思う。

そう考えたとき、まず私は、以下の様にできればが理想的と思った。
『出来のいい人は日本人と同じ待遇でよい。出来の悪い人は同じにしたくない』
しかしながら、出来のよい外国人と出来の悪い外国人を線引きする制度を設計するのは大変困難ではないだろうか?

個人個人でレベルは大きく異なるとは思うが、ほとんど単一民族の日本人の根本には、
別の民族に対して、権利(特に選挙権)を与えることに対するネガティブな感情はしばらくは残るだろう。

最終的に、純血民族を維持した状態で経済的な縮小を選ぶのか、民族が複数入り込んだグローバルな国家を選ぶのか?
個人的な直感としては、前者の方が可能性が高いと思う。(やなものはやだ、ということを言う人が少なからずいると思う)
移民問題を棚上げした状態でのGDP維持のシナリオはまだ見えない。
サイドブレーキを引いたまま走る車にあまり乗っていたくない気がますますしてしまう。

2012-08-01 08:49:42

著者の速習マクロ経済学も読んでいるが、ニュース解説的な本は初めて読んだ。
特によかったのは、少子化対策を経済学的にみた場合、子供手当よりも待機児童数が多い事を解消する方がよい、というくだり。
少子高齢化の本当の問題である、生産年齢人口の減少と、価値観の多様性(子供を産みたい人ばかりではない)を両立できるよい提案だと思った。
また、原発に関してネガティブな意見を持つ経済学の本を初めて読んだ。著者は各種メディアにもっと登場していただきたいと思った。

2012-07-22 11:03:36

その行為が目的にあっているか、その目的がお天道様に顔向けできるものなのか?
実用主義・行為主義・道具主義などと訳されるプラグマティズムという考え方をこの二つの視点により説明してくれていて大変ためになった。
日本を覆っている閉塞感について、かねてから問題がどこにあるのか考えていたけれど、一理あるなと思った。
官僚・政治家・学者・経営者など一般の人よりも影響力の強い人がこの考え方を取り入れていけば、日本も必ず成長基調に戻ると思う。
逆に言えば、今の日本はこういった考え方が疎かにされ、誰かを引き落とす事で成長しようと考えている傾向が強いと思う。
この20年の状況からそのやり方に限界がある事は明らかなんだから、変えていく必要があると認識を改める事ができたという意味でもよい一冊だったと思う。

2012-07-17 20:56:16

市場の品質や性能に対する需要が、破壊的イノベーションにより作られる製品の低品質を下回る事により発生する。まさに今日本の製造業で起きている(結構前からだけど)事だ。10年前からわかっていた事という事だけど、手を打つ事はきっとできなかったと思う。今思えば、IBMがThinkPad事業を売却したとき、なぜそんな事するのか理解できなかったけど、IBMからすれば、かつてのHDD事業と同じ事をしただけ、という事が今更ながらにわかった。

2012-07-08 03:31:15

図書館で借りたのだが時間がなく、まだ序盤までしか読んでいない。しかし、ここまでですでに感動的なくだりばかりが続く。中村八大という往年の大作曲家の、外から見たら順風満帆にしか見えない人生に一体なにが隠れているのか、これはぜひ購入して読もうと思う。

2012-04-15 11:31:17

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