Hideki Nakane's Bookshelf Hideki Nakaneさんの本棚

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携帯でウィキペディアを調べながら、何とか読み切った。下巻を読み切れるかどうかは自信ない。世界史の解説を一番影響力のある時代時代の文明や国と、その周辺国との関係で書いたというもの。「中心ー周辺」のウォーラーステインの世界システム論のように、強大な勢力を中心に人類の歴史が進んできたことがよくわかる。昔も今も何も変わってないですねという感想。何か副読本的なものがあれば読みやすくなるかも。

2012-04-22 15:42:57

「福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書」と合わせて読んでもらいたい。
 事故調の報告書や本書など、事故対応の現状がさまざま明らかになってきているが、何点か真偽の疑わしい部分がある。
 一つは、SPEEDIの存在を官邸が知っていたかどうかである。官邸はSPEEDIの存在を知らなかったとしているが、本書では11日午後9時に稼働し、官邸に報告されたとしており、そのことについて菅氏は「スピーディの報告なんてきいてないよ。官邸に伝わったというのと、総理の私に伝わったというのは、全然意味が違うんだ。誰も私に対してわかるように説明してくれた人はいませんよ」と証言しているらしい。
 もう一つは、海水注水の問題。海水注水が再臨界させる可能性が指摘され海水注水がいったん中止されることになった(実際は吉田所長が独断で継続していた)ことについて、菅氏は〝海水注入による再臨界〟を恐れ、いったん中止させたが、国会事故調の聴取では「海水で再臨界するわけがない。私にはそれくらいの知識はある」と否定したという。この点について、本書では「菅が『海水を入れて再臨界しないのか』と斑目たちに問いただした」となっており、その後、斑目氏が「可能性として、ゼロではないでしょう」と答えたことで中止指示が出されたとになっている。
 そもそも、東電福島第一原発事故対応については議事録などの記録が残されていないことから、関係者の証言によって描き出されているが、官邸内の話は関係者が少なく、口裏を合わせやすいことから、偽証の可能性も出てこようか。さまざま読み比べ真相を探っていきたい。

2012-04-21 14:43:41

そろそろ10万部になるという。世間の注目の高さが伺い知れる。
 ジャーナリストの池上彰氏は、この報告書に菅前首相の責任を問う内容と報道した朝・読・毎よりも、菅前首相の対応をについて、「むしろ評価する部分が多い」とした東京新聞を持ち上げている。
 しかし、実際報告書を読んでみると。それほど菅氏の対応を評価しているわけではない印象である。撤退しようとしている東電を引きとめたことは大きいが。
 ただ、報告書では、責任が菅一人にあるという訳でなく、彼を取り巻く官僚機構が機能しなかったことや東電の意思疎通不足なども指摘され、総じて〝人災〟であったということだ。そういう意味では3大紙はやはり偏っている。
 この報告書の最大の特徴は、多大な証言の収集である。委員長の北澤氏は、関係者は反省の気持ちを持っていたとの感想を語っている。特に、面談調査を行ったのが若手研究者だったことで、シニアの関係者は若者に何かを伝えようという気持ちがあったのか、いずれも長時間の証言が取れたという。その分、事故当時のオンサイトと官邸の状況を緊迫感を持って描き出しており、読み物としてもおもしろい。

2012-04-21 14:01:39

中国でもっとも有名な日本人の北京大学研究員・加藤嘉一氏が北京大学時代に対話を重ねたスーパーエリートたる北朝鮮留生の「国際関係にとって真相がどこにあるかが分かるのが国境だよ」との言葉をきっかけに中朝国境を歩く旅に出たというもの。

北朝鮮留学生の言葉は最初の40ページほど。どちらかというと中朝国境地帯をめぐる「庶民たちからの伝言」という色彩が強く、タイトルと比べると肩すかしを食う。

ただ、加藤氏が中朝国境で迫った北朝鮮をめぐる国際関係の〝真実〟は、それはそれで読みごたえのあるものではある。庶民であれエリートであれ、登場する北朝鮮国民の言葉が等身大の言葉であるからだ。

以下は、加藤氏と対話した北京大学の北朝鮮留学生の言葉。

「日本の若者は何も知らないじゃないか。俺が目にしたことのある日本の若者はみんな、中国語や英語すらまともに話せないぞ。ニューヨーク・タイムズにアクセスできる自由を持っていて、その権利をまともに行使しているのか。(中略)言論の自由? 結構なことだ。では、おまえら日本の若者はそれをまともに行使しているのか?おまえの同胞からは問題意識のかけらも見えないぞ。国家を守る意識を持っているのか? 国家を発展させるだけの覚悟を持っているのか?」

攻撃的ではであるが、等身大の若者の言葉である。

2012-04-17 13:38:13

東電の原発事故の責任を問う新聞記事に対し、父が東電に勤める小6の男の子が「電力を求めたみんなの責任でもある」と毎日新聞に反論の手紙を送ったことから、子どもも大人も賛否両論の意見が寄せられた。

この事故の本質はなんだったのか、子どもたちの議論から見えてくる。

2012-04-17 13:36:16

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