Masashige Motoe's Bookshelf Masashige Motoeさんの本棚

はからずも呼び、はじめ逃げ、やがて追い、そして最後は合一して全きものとなるまで。

オフィスのOSとしてのオフィス・ユースウェアと、そのマネジメントという考え方。オフィスは単なるハードではなく、そのOSも合わせて作られなければ機能しない。当たり前に聞こえるが、できていないことが多いのである。序にあるとおり、地味に見えるが、p.151からの「オフィスワーカー三万人に聞いた過去十年間のオフィス環境に対する意識変化」のデータ紹介がハイライト。本江もコラムに拙文を寄せている。

読了。被害者であり加害者であるという曖昧な状態のストレスに耐えきれず、マイノリティに憑依することで安寧を得るという回路に逃げ込んでしまうようになっている。これは何も産み出さない。

書き下ろしの短編「ブックモビール」がよい。本当にガリヴァーが来たのだったら、よかったのにな。

assistant／松原慈 有山宙のおふたりからご恵投いただいた。
抜群に美しい文章である。
これから来る春から夏にかけて、ふたりを仙台に招いて、SSDのプログラムとしてクリエイタ イン レジデンスを実施する。ますます楽しみになった。