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お母さんは忙しくなるばかり―家事労働とテクノロジーの社会史
「単一家族家庭や道具類の自家所有は、家族のプライバシーと自治を維持し増大する社会的仕組みである。女に家事をやらせる制度は、前述のように、19世紀にいくつかの物質的・文化的条件によって形成された社会的仕組みである。」仕組みはarrangement?
第5章で頻出する「単一家族家庭」って、原語は何?(索引には出てこない)
家庭での労働に関わる技術革新は、成人男性と子どもの家庭内での労働の軽減をもたらす、ということは自分の著書でも指摘したが、女性にとってはむしろ「choreの増大」という逆向きの結果をもたらしたということは、見逃していたな。
「近代的な水道システムがなかったころは、女(および他の家族メンバー全員)が炊事用の水、風呂と洗濯用の湯を『生産』していたのが、水道が引かれてからは、清潔なトイレ、浴槽、流しを女が『生産』しなければならなくなった。」 (続く)
「(家電製品等の家庭用機器は)ふつうの主婦の労働を軽減しない方向で労働の過程を変えた。」いわゆる「省力化機器」は、決して省力化をもたらさない。 コーワンの議論の特徴は、家事労働を労働過程の観点からとらえるところ。
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「単一家族家庭や道具類の自家所有は、家族のプライバシーと自治を維持し増大する社会的仕組みである。女に家事をやらせる制度は、前述のように、19世紀にいくつかの物質的・文化的条件によって形成された社会的仕組みである。」仕組みはarrangement?
2011-01-07 16:11:31 (159 Page)