Tomoya Hiramatsu's Bookshelf Tomoya Hiramatsuさんの本棚

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昨年の中日落合前監督解任についてフロント側の視点から書かれた本。
落合前監督の「采配」、森前ヘッドコーチの「参謀」は現場の視点から書かれた本であったが、
フロント側から書かれた本はこの本くらいなのではないだろうか。

つなぎのつもりで落合氏に監督要請をしたこと、
つなぎのつもりだったから全権委任をしたこと、
全権委任がネックになってコーチ陣の年俸高騰を招いたこと、
全権委任がネックになって中日の体質であるOBの就職斡旋が難しくなってしまったこと、
(2011シーズンではいわゆる外様コーチが11人になってしまっていた)
・・・。
落合体制は閉鎖的と言われる名古屋圏の文化には合わないと私は考える。
本書はその名古屋圏の文化についても触れつつ、フロント側の視点で中日ドラゴンズを分析している。
ファンとしても知っておいた方が良いと思われる内容が書かれていて面白かった。

2012-06-19 14:14:29

落合前監督の「采配」と合わせて読むとさらに理解が深まる本。
落合前監督をコーチとして支えた森繁和前中日ヘッドコーチがヘッドコーチという立場から何を大切にしていたかが書かれている。
こんな人が中間管理職としていてくれたらいいなと思える内容で、
野球を知らない人でも読んだら役にたつと思われる。

落合氏と森氏で昨年まで8年間率いた中日ドラゴンズがなぜ優勝4回、日本一1回、全ての年でAクラスでいられたのかは
組織の力が大きいと思う。
二桁勝利を期待できる柱の投手2名ほどに5~6勝の投手がわんさかいればそりゃ優勝争いに毎年からむことができるでしょう。

コーチとは見守ることが仕事だと筆者は言う。
管理職になっても自分が手を出した方が早いとついつい手を出してしまいがちだが、
ぐっとこらえて見守り、考えさせることが大切だと思っているが、
本書でもその点について触れられていた。
選手(部下)たちに考えてもらい、実行してもらう事ができれば、
強い組織になっていく。
まずは練習をさせ、成功体験を積ませ、これだけやれば実績はついてくると思わせれば、
後は選手(部下)が自らやるようになる。
これができれば強い組織を作る第一歩が成功だと思うし、
実際昨年までの8年間で中日ドラゴンズは成功したと思う。

この後何年も二人のコンビで続けてほしいと思っていたが、
金銭的な面と中日球団という組織の問題で続けることは難しかったのだと
本書とのちに紹介する別の本で理解できた。

個人的には残念であるが、
契約社会であるので仕方がない。

森氏は西武、ダイエーの故根本氏からコーチをやった後に背広を着て、
野球界の発展に尽力してほしいと言われていたそうである。
是非とも根本氏の希望通り野球界の発展に尽力していただきたい。



余談

この本で触れられていたが、投手に関しては髪を染めるような選手は一軍に上げなかったそうだ。
別にやることがあるだろうという意識付けなのであろう。
今年からその縛りはなくなったようだ。
髪を染めている選手を見るたびに意味ないからその時間を練習に当ててほしいと思ってしまうのは
おっさんになったからかもしれない。
実はそんなことなんてお構いなしになったくらい選手が大人になったのかもしれないしね。

2012-06-19 14:04:42

知人に勧められて読みました。
自分の生活のため、この国の雇用維持、経済発展のため、そして何よりこの夏熱中症による死者を増やさないために原発の稼働が必要だと
考えている自分自身、原発稼動反対の人がどのように反対をしているのかを知るために読みました。
しかし、この人自身が東大話法でこの本を書いたのではないかと思ってしまう内容だったので非常に残念です。

この本で一貫して感じることは他者の批判に終始しており、建設的な意見がほとんどないということ。
特に池田信夫氏、香山リカ氏を痛烈に批判しているのですが、
それこそ自分の都合の良いところを解釈して、反原発派に迎合しているのではないかと思ってしまいました。

たとえば、池田信夫氏を批判している箇所では池田氏のブログを引用して池田氏が全ての「自称ジャーナリスト」を軽蔑していると
筆者の安富氏は書いていますが、池田氏のブログやtwitterを私が見る限りでは池田氏は全ての「自称ジャーナリスト」を軽蔑しているわけではなく、
池田氏の質問にまともに答えようとしない上杉隆氏のみを批判しているように思えます。
池田氏のtwitter、上杉氏のtwitterを両方フォローして彼らの主張を見ている私としては、
筆者が東大話法よろしく自身の主張に都合の良いところのみを取りだし解釈しているようにしか思えませんでした。

また、安富氏は立場というものが東大話法を支配していると述べて批判をしていますが、
本書を読んでいて、安富氏の主張が私には立場をうまく得られた人に対して嫉妬をしているようにしか思えず、
子供のわがままを聞いているようでした。

2012-06-16 11:10:35

地名好き、地図好きとして買ってみた。
私は住む場所を決める時は地名と地形を気にしていて、
東京に住んでいる時からここには住まないでおこうと思っていた場所はやはり皆危険が多いと実感した。
たとえば、海に関する名前のある地名、川に関する名前の地名、谷に関する名前のある地名は
低い土地であるし、地盤があまり強くない。
逆に山や坂に関する名前の地名は高い土地であることが多い。
また、弁天や龍神など水にかかわる神様の地名はかつて沼や池だったことが多いので地盤が弱い事が想定される。

本書では地名と戦前に書かれた高低差が分かる地図をもとに構成されており、
海抜10m以下の土地は浸水の恐れがあるので危険だと断じている。
確かに昨年の東日本大震災では高さ10mを越える津波が襲っており、
恐怖を感じるのは分かるが、私としてはいささか恐れすぎのように感じられた。
東京は歴史的にも地形を見ても津波での被害は多くない。
房総半島と三浦半島に囲まれているため、
太平洋沖で大きな地震が起こっても天然の防波堤である両半島が津波を遮ると考えられる。
三陸海岸とは違い歴史の記録でも津波の被害を見たことがない。
(記録を調べていないので今まで見聞きをしたことがないというレベル)
筆者自身も想定をし過ぎていると本書の初めの方で述べているが、
終始10m未満は危険であると断じているので不安ばかりをあおる本になっていると私は思う。

被害想定は大事なので、知った上で適度に不安になることが重要で、
この本を読んでさらに自分で調べてみようと思う事が重要かもしれない。

2012-05-11 08:03:17

古典読破シリーズ第二弾
高校生の頃英語の授業で英文の一部を読んで以来、全く手をつけていなかったが、訳本を手に入れた。
そのまま積読ではや3年ほどが経過。
積読本の整理をしようと思い立ち、やっと読んだ。

正直自分にはよく分からなかった。
老人が海に出て漁をするというお話。
懐古でもなく、自慢でもなく、坦々と物語が進んでいくという印象。
この本の良さが分からないのは自分がまだ未熟だからだろうか。
また気が向いたら読んでみよう。

2012-04-22 13:03:48

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