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私はあまり、だらだらした中高生のだらだたらした日常小説は好きでないので
(アニメ「男子高校生の日常」は大好きだ)
いまいち乗り切れないまま読み進めたのですが、短編連作で周りの人に「主人公」が移っていくのが面白く最後まで読めました。
誰かが「特別幸せになる」ようなゴールもないんだけれど、
それでも後味は悪くなく、読後感すっきり、ちょっといい話を見た、ような気になります。
1編目が「女にによる女のためのR-18文学賞」受賞作。この賞は短篇の賞でしかも応募資格が「女性限定」なので、女の人にとってはねらい目なんでしょうね。
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大好きなラルフ・イーザウなので面白くないわけではないですが、今回はなんだか
2012-04-15 07:31:50「ダヴィンチコードを目指したのか?」
的な雰囲気がぬぐいきれず……。
男女ペアでヨーロッパ各地をめぐり、暗号を説き、次の行先への手がかりを見つけ、何者かに追われ、秘密結社がどーちゃらこーちゃら……。
ダヴィンチコードをもう一回楽しめていいけどさぁ。
そして「暁の円卓」という言葉がでてきたり、カール・コンラート・コレアンダー氏がでてきたりします。イーザウ的な部分をアピールしているのかな?
しかしこれアンダー氏はそんなに登場させていいんだろうか?
ちなみにカール・コンラート・コレアンダーさんはミヒャエルエンデの「はてしない物語」冒頭の古本屋さんのご主人です。
ラルフ・イーザウが「はてしない物語」のオマージュ作品集を作るときに『ファンタージエン 秘密の図書館』でコレアンダーさんを主人公にしたので、ラルフ・イーザウのキャラクターと言えなくもないですが、今回「緋色の楽譜」にも登場するなんて、びっくりです。
(ああ、読者がびっくりすれば、それでいいの、かな)
とにかく下巻を早く読まなくては。