Kota Ueno's Bookshelf Kota Uenoさんの本棚

大分前になるが、初めて佐野作品に触れたのがこの本。事実を徹底して足で稼ぐ、という著者の執念が行間からにじみ出てくる。ダイエーという企業の話に留まらず、消費生活史・流通構造論・組織論としても一級の作品。これを読めば必ずや著者の他の作品が読みたくなるはず。

お話の中に曜日や数字が採り入れられており、最後はさなぎから蝶になるという展開も楽しい一冊。買った当初はそれほど興味を示さなかったが、保育園でこの話の歌のCDを聴いてから、自分で歌いながら読むようになった。

「～ほっとけーき」と一緒にいただきました。
子供に「何がみたい？」と訊くと、必ず「ペンギン！」と言うのですが、実はかばさんがお気に入りです。ハードカバーではない薄手の製本なので、お出掛けに持っていくのに重宝します。

お世話になっている方からいただきました。
卵を落として割れちゃったり、ボールに粉を入れてまぜまぜしたり、随所に子供が好きなアクションがちりばめられています。
極めつけはなんといってもホットケーキを焼くシーン。出来上がると待ち兼ねたように子供が食べる真似をします。

「勝者の回顧録」的な感が否めない。安宅産業・平和相銀・イトマン事件等々については、他に多くの良書あり。やはり各事件の当事者には存命の方もあるため、著者も控えた面が有るのではないか。産業人・企業人としては尊敬に値する方だけに残念。