マスカレード・ホテル

ホテルを舞台にしたミステリー。警察の潜入捜査にホテルが協力するという今までにないパターン。実際にモデルになったホテルが水天宮前のロイヤルパークホテルだそうで、行ってみると面白いし臨場感が湧くはずです。

本筋を進めながら、枝葉の話を展開し、その内容を本筋に少しづつオンさせながら本筋の結論へ導く。。。という内容でしたが、ちょっと軽かったかな。ズシンと来ませんでした。

ホテルに来る人間はある意味多くの人が仮面を被っている。ホテルは仮面舞踏会の会場のようなものと小説の途中で助演女優とも言うべきホテルウーマンが語っている。そんなホテルを舞台にしたサスペンス。多作な東野圭吾だけど、この作品もう脚本として取り上げられるだろう気がするしっかりとした出来です。ホテルのサービスの基本精神みたいなものを垣間見せてくれるし、そこに出入りする仮面を被った人達が起こす前座のようないざこざが上手く描かれ
ていて流石といったところか。頭が疲れていて複雑な読み物はちょっとといった時に最適な読み物です。

2011.9.17読了。
タイトルの通りホテルが舞台。
仕事柄、内容に溶け込みやすく専門用語やホテル内の雰囲気等も自身に置き換えて読むことができた。