サッカー日本代表の海外遠征時に帯同するシェフの手記。選手とスタッフ計55名×日数分のメニューを考え、持参食材の買出しをし、魚は下ごしらえ&冷凍し、パッキングし(2日掛かることも)、チャーター機で運ぶ。長丁場だと莫大な量になる。現地では滞在先のホテル厨房を借りて、朝昼晩に加えて試合前の軽食、試合後のおにぎり&お弁当製作までこなす。本当に大変な仕事です。現地スタッフにも洋食等の調理を頼むけれど、うまく伝わらない、作れないと断られる、キャンプ地以外の(試合の前だけ泊る)ホテル厨房が狭くて調理しづらい等、毎回苦労の連続。現地調達食材も肉が固い・パサパサで不味い等トラブル続出でも、オイルに漬けて調理したりして解決。選手の食が進むよう日本の普段の味を提供し、気分を盛り上げる食事を考えたり、本当に細やかな心遣いです。日本代表の活躍の陰には、このようなスタッフの努力があるのだとよく分かりました。遠征中の選手は外出もままならず、食事が最大の楽しみという選手も多く、食って本当に大切だと実感。シェフは南相馬市在住のJビレッジ総料理長。今後の職場のこと等心配です。印税は全額南相馬市に寄付も素晴らしい。
2011-09-26 03:32:10Wow! ノートはまだありません
Michiyo Iino