デザインという分野ではかなり知られた書籍である。
まず、良いデザインとは何だろうか?
こんな言葉を聞いたことがないか?
「私は機械音痴だから・・・」
・・・果たして、これは本当にその人だけの問題なのでしょうか?
実はデザインのせいかもしれません。
「直感的ではないデザインは人を混乱させて、エンドユーザに遠慮させるきっかけすら与えてしまう」
本書の中では電話のボタン(数字)の並びや文字を例に上げている。
「電話本体の周りに文字が記載されていたら・・・」
「使われていないボタンがあったら・・・」
「何を行うか分からないロゴのボタンがそこにあったら・・・」
などなど。
身近にあるものだけではない、
デザインでの失敗は
本書ではスリーマイルの原発事故はデザインにも問題があったということが記載されている。
スリーマイルの事故では現場の作業員が危険を察知して、
停止(だったか忘れてしまったが)ボタンを押した時にランプが点灯した。作業員は安心したが
事故が起きた。ランプの点灯は停止が正常に完了したことではなく、停止ボタンが押されたことを示すランプであり、
実際は停止処理は動作していなかった。
デザインが人へ与える影響は絶大である。
配置、配色、ロゴ、動作。
アプリケーションや産業機器、家具等のデザインを行う時に
ユーザビリティを意識したデザインとは何か?という部分のスタートラインとして立つには
古いが非常に良い書籍である。
製作者は万が一のエラーだとしても、頻発するエラーと同じく対処をとる必要がある。提供するターゲットシェアが広ければ広いほど、万が一は「しばしば」になりうる#abk1_2
2011-06-28 12:23:04 56pWow! ノートはまだありません
Masashi Kayahara