Kentarou Nakamura's Bookshelf Kentarou Nakamuraさんの本棚

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著者は工作舎の伝説誌「游」の熱烈愛読者で、「マル工」(工作舎界隈人)と過ごした青春回想記(医大生でこれだけ自由に「游」したとは)。85年ブラザ合意以降のバブル景気が席巻する80年代後半とは異なり、80年代前半は「高踏」趣味人が「排他的」内輪で戯れた幸福な月日だった、と著者は結ぶ。

2011-06-29 02:29:34

関口文法(三修社)で世に問うた関口存男(つぎお)というドイツ語学者の話。関口ドイツ語文法の体系化が奇しくもヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』と近似すると著者は考える。法政大学での内田百閒との反目等面白い逸話に富む。惜しむらくは著者のドイツ語学習法からの踏みこみが足らぬ点か。

2011-06-27 06:29:54

関口文法(三修社)で世に問うた関口存男(つぎお)というドイツ語学者の話。関口ドイツ語文法の体系化が奇しくもヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』と近似すると著者は考える。法政大学での内田百閒との反目等面白い逸話に富む。惜しむらくは著者のドイツ語学習法からの踏みこみが足らぬ点か。

2011-06-27 06:20:38

人里離れた野山ばかり歩く人嫌いの青年のウン命を変えたのは、キノコの生長具合だった。彼は植物写真家となり、さらにキノコの滋養のために東糞西走する糞土師(野糞名人)になることを決める。わがウンコの自然回帰を段階的に確認、野糞率100%を達成、追究する彼の姿勢は自然科学者ばりである。

2011-06-23 05:41:10

パワフルな鉄道画。これだけ鉄道の〈顔〉に執着する鉄女がいるとは。電車の〈顔〉たちが見る側に差し迫ってくる強迫感、速度感が凄い。運転手や乗客のヘタウマさもよいが、電車の顔面の捉え方が半端なく巧い。停止した絵が妙にざわつく。動いてこその鉄道と、この漫画家さんはよく心得ている。

2011-06-22 08:00:13

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