お伽噺のような大人の物語を作り上げるのが上手な小川洋子さんが谷崎潤一郎賞をとった作品。時代はミュンヘンオリンピックが開かれた年。主人公の朋子さんが身を寄せた親戚の家にはなんとコビトカバがペットととして飼われていた。いとこのミーナはそのかカバにのって小学校に通うことになる。実はほかに愛人がいて家にあまりいない素敵なおじさん、亡きお祖父さんの奥様でドイツ生まれのローザおばあさん、サンルームでお酒を飲みタバコをいつもふかしているおばさん、素敵なお手伝いさん米田さん、これらの素敵なおとなたちと二人の少女が芦屋の洋館でくりひろげるあたたかな暮らしのお話です。こころがほんわか暖かくなる物語でした。
2012-01-15 05:21:53Wow! ノートはまだありません
Hikaru Sato