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「謎解きはディナーのあとで」で一躍脚光を浴びている東川篤哉のデビュー作。
冒頭から語られるある意味どうでもいい烏賊川市の由来、やる気のない刑事、酒乱の主人公、そこかしこでユーモアたっぷりに物語が展開する様は、まるでジョークのようだが、基本骨格は紛れもなく本格推理で、どうでもいいような描写の中にまんまとトリック解決の糸口が仕込まれているという、小憎らしいまでに上手い作風に脱帽である。
貴志祐介の「硝子のハンマー」ほどではないが、トリックの推理を提示しては破壊することで、読者の推理を真相から遠ざけるのにも一役かっている。
デビュー作とはいえ、実力を感じさせる一作だ。

2011-12-02 18:39:41

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