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Atsushi Egi's Bookshelf Atsushi Egiさんの本棚

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千里眼クラシックシリーズの第9弾下巻。
イラクでの戦いはアメリカによる陰謀渦巻く殺戮の舞台だった。美由紀は何とかして殺戮の連鎖を停めようとするが、逆にとらわれの身になってしまう。トランス・オブ・ウォーを証明し、殺戮の連鎖を停めることが出来るのか。
相変わらず、この作者は主人公をとことんまで絶体絶命の場面に追い込むことで、あり得ないような状況からの逆転劇を演出する。これがまた気持ちいいくらいスカッと決まるところが、想像の上をいっていてすごい。トランス・オブ・ウォー理論の擁護者でもあった厭世の博士すらも証明を諦めていたのに、そんな方法があったのか!!と思わずうなってしまう。
心理学的な物語の構築もさることながら、イラクを舞台とし、イスラムの人々の立場や考え方(これはもちろん、作者のフィルターが通っている)も十分物語に織り込みながら、美由紀の過去の確執や部隊の同僚との和解などいくつもの要素を余すところなく描ききっている。
それにしても、松岡圭祐の本は長くても途中でだれることがない。本作も適度な緊張感をはらみながら最後まで読み切らせる。ますます続編が楽しみになる。

2012-12-29 01:05:13

千里眼クラシックシリーズ第9弾。
本作ではこれまでほとんど語られることのなかった美由紀の過去、特に両親が死んだいきさつや救難部隊を目指していた頃の同僚とのやりとりなどが上巻のほぼ3分の2ほどを使って語られる。そこでは女性幹部自衛官の少なさから世間体を気にして有能な自衛官から選抜すべき救難ヘリ要員を女性だけに限定して選抜しようとする組織の思惑を不快に感じながらも自らが目指す救難部隊への配属のために選抜試験を受ける美由紀と、父親が人事権を持つトップエリートの娘との確執などが描かれ、これがやがて下巻での美由紀の境遇に大きく関わってくることになる。
上巻ではこれまでのようなアクション主体の物語からやや一線を画し、美由紀の内面の心情を深く掘り下げ、美由紀という人物により奥行きをもたせようとする著者の思いが感じられる。これまでの物語では異常に思えるほどのスーパーウーマンとして八面六臂の活躍をしてきた美由紀だが、それも過去の血のにじむような努力があったから、ということをしっかりと描いていく。やがて、現代に物語は戻り、アメリカの仕掛けたイラク戦争によって大幅に治安の悪化したイラクにおいて、成り行きとはいえ戦争に歯止めをかけるべく美由紀が単身挑んでゆく。
イラク戦争というアメリカの仕掛けた帝国主義的暴虐をある意味最も真実に近い形で描いているのではないかと思えるくらいリアリティに溢れた設定と、それをイラク側に立つことになった主人公の目を通して描いていくところは、メディアリテラシーという意味でも学ぶところが多い。報道されるものがすべて真実ではない、ということを改めて考えさせられる。

2012-11-17 01:29:33

臨床心理士の岬美由紀が活躍する千里眼シリーズ第8弾の下巻。
精神療法と称して新型の麻薬を投薬し、本来精神病患者ではない人さえも精神病として扱い、それによって世界の征服を企む製薬会社がついに本性をさらけ出す。上巻で死亡したと思われていた子供の母親が寝たきりとなったことや、伊吹がとらわれの身となり、麻薬中毒で前後不覚に陥ったりしたことからその製薬会社に乗り込み、結果的に壊滅に追いやる美由紀。そして、その新型麻薬は大陸から大量に運ばれたものだった。しかも、その輸送船には私設空軍が護衛にあたり、その操縦者は過去に人民解放軍でエースパイロットとしてならした男だった。
上巻で死亡したと思われていた少年の行方、そして伊吹は立ち直れるのか。美由紀の一世一代の大勝負が最後に待ち受ける。
すべてが納まるところに納まり、スッキリと終わるあたりは複雑に伏線を張り巡らせた後に最後のピースまであるべき所に納める上質のミステリを読み終えたときの感覚に似ている。いろいろな要素を駆使しながらも破綻なくまとめ上げるあたりはさすがといえる。

2012-11-17 01:24:20

臨床心理士の岬美由紀が活躍する千里眼シリーズ第8弾。
航空自衛隊の演習中に、標的の中に隠れて遊んでいた少年が演習における爆撃によって死亡する事故が発生。しかも、使用された武器は新型の爆薬で、炸裂と同時に肉体は蒸発し、骨すらも残らず、後に残るのはわずかな細胞が分解された後の一部の元素だけのため、本当に少年がいたかどうか誰にもわからないため、自衛隊としても本当に事故があったかどうか慎重に見極めるために報道発表すら行われなかった。その事故を起こしたのは美由紀の防衛大学校時代の先輩であり、操縦などについてアドバイスをしてくれた師匠でもあり、かつ当時の恋人でもあった、空自のエースパイロット、伊吹一尉だった。
伊吹と過ごした日々を振り返りつつ、事故を起こしたことでやけになり、もはや自分は存在していてはいけないとでもいうかのような態度をとる伊吹に対し、諦めずに支えていこうとする美由紀の姿が描かれる。
相変わらず出てくる自動車は普段の生活では全くなじみのないものが多いが、ついに世界最高額といっても過言ではないスーパースポーツカー、ブガッティ・ヴェイロンまで登場してしまった。松岡圭祐という人の車への執着はどこまでなんだろうと、物語の本筋とは違ったところでものすごく興味を引かれてしまった。

2012-11-17 01:11:17

ユーモアミステリの旗手が放つ、著者の名声を高めた一冊。
短編なのでそれぞれの話が短く、それでいてきちんと安楽椅子探偵ものとして成り立っているところはさすがといえる。一方で、いわゆる推理モノマニアからすると納得がいかないくらいにライトで、本格推理などに手を出していなかった読者をミステリの世界に引き込むための橋渡しとしてちょうど良いタイプの作品に仕上がっている。
ドラマでも話題になった毒舌キャラの執事がいる大金持ちのお嬢様が刑事という、今時の少女マンガでも絶対に設定しないようなあり得ない世界観といい、不必要に無能な上司といい、こんな人たちがホントにいたら治安はホントに守られるのか心配になってしまうが、そんな設定すらも何となく受け入れてしまうのも著者独自のユーモアのなせる技か。

2012-11-17 00:42:39

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