2012.2.20.読了。初めて有川浩作品を読んだ。登場人物それぞれの個性が魅力的だし,場面に応じて視点が切り替わり何人もの登場人物に感情移入できる面白さがあった。高知を全面に打ち出すアピール力の強さ、土地勘がある為に尚更引き込まれた。これを読んだ人は高知へ行きたくなる、そんな魅力のある一冊だった。自分の仕事に関連し『おもてなし』の概念にプラスになる部分があった。
2012-02-20 14:03:49この作家なら本当はどの県でもそつなく書けちゃうんだろうな、と思う一方でやっぱり故郷の宣伝もできちゃう売れっ子作家はうらやましいねぇと、故郷行方不明なあたしはきっちり僻み半分で読み進めたのだ。これ読んで即高知県行くぞ!と思うほど身は軽くないけど、地方で就職してる若者の地方復興を願う群像劇は楽しかった。
内容というか、皮(がわ)というか、人と人の話でないところで言えば、パラグライダーはやりたいと思ったな。馬路村の話も、小説だから読めた(この辺は作家の思うつぼ!?)し、なるほど小説ってすばらしき宣伝媒体なのだ。もちろん、宣伝が主体でないにしても。読み終えた途端、あたしもんなんかやらなくちゃなっ!なんて思わされてるあたり、小説の影響力は大きい。県庁だけでなく、どこの会社にも「おもてなし課」があってもいいぞ、なんてすっかりその気になってるしなっ。
まぁなんだ。流行本なんて照れくさくて読めない、と思って出版されてだいぶ経ってからこっそり読んだらやっぱり面白いじゃないか、ととっとと読まなかったことをちょっと後悔。でも読んだからいいよね、ってあたりで個人的な落ちをつけたのだ。うーわ、締まんない!
フィクションではありますが、高知県に実在する「おもてなし課」を舞台にした話です。正直、高知県って言われても何も想像できませんでした。しかしこの本を読むことで、少なくとも一度は旅行で行ってみたい場所になりました。
(※本を読み終えた人は、「おもてなし課」のHP も是非)
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Yuki Takeshita