and more.
2012/11/13読了
映画化もされたこの作品。各人の描写がとても上手くて、つい引き込まれました。
阪急今津線に乗り合わせた、関係のない人たち。
それぞれが、それぞれ目的も、行き先も違う中、物語がちょっとづつ重なっていく。
特定の個人からの視点ではないので、いろんな人の心を覗いている気分になる。
この物語に出てくる人は、総じて『いっちょ噛み』な性格だ、だがそれが物語を進める重要な要素になっている。
人はそれをお節介ともいうけどね。
幸せは身近な所にいくつでも転がっているけど、立ち尽くしてるだけでは見つからない、一歩を踏み出さないと・・・
この物語の登場人物は、『いっちょ噛み』という一歩を踏み出すことで、自分の人生を変えていってる、自らによって・・・
ほっこりしたけれど、同時に背中を押された気分になりました。
有川さんの本は面白いなぁ、好きな作家さんが増えました。
「阪急電車」 有川 浩
映画化もされて、有川浩の著書の中では有名どころ。
派手な話ではなく、電車と一緒に登場人物も前に確実に進んでいく様子を書いてあるように感じた。
誰でも一度は考え経験する思いを、ああ、そういうことなんだ、と腑に落ちさせてくれました。
私は映画より本のほうが好きだな。
映画が見に行きたくなりました。
往路は、女性の情念の恐ろしさに震え慄きましたが、
復路で救われました。
「下らない男ね。」
時江おばあさんが素敵過ぎます。
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Aki Terada