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【獲得施策】だけを行うのは効率は良いもののゴールにたどり着くユーザーが減ってしまい、買う気のある人が世の中で増えればゴールの対象者が増え、買う気のある人が世の中で減ればゴールの対象者が減るというまったくの市場任せになる。これは危険である。企業は自らその商品やブランドを知ってもらい、他者との差別化を行い、欲してもらう活動を行わなければ買う人は増えない。獲得の施策だけでは足りないのは言うまでもないが、効率を追求するあまり獲得施策だけになっていないか、今一度考える必要がある。
そしてこの場合、指標が同じなのでメッセージも同様のものを使わざるをえなくなる。
認知もしていないユーザーに獲得のための価格訴求からのコミュニケーションを行うことが得策ではないことは、容易に想像できると思う。
本来であれば、このようにTVや純広でその商品やブランドに接触をして、興味があれば一度は検索してサイトに訪れる。それでもあまり興味を換気されなければ、その場でゴールには行き着かない。再度TVや純広で認知を行うよりもユーザーが離脱した状態から別のクリエイティブで欲求訴求のリターゲティングを実施し、復帰してもらうほうが効率も良い。
「過去のことと外のことを知る」、これが勉強の本質ではないでしょうか。だから、皆さんが「新しくて魅力的な表現」をつくるためには、「過去のことと外のこと」を知ることが必要なのです。それらを知らずにつくったとしても、人々が「新しい」と思ってくれないかもしれないのです。なぜなら、今まで述べてきたように、文化はとても歴史的であり文脈的なものだからです。
2012-04-21 12:32:47 (245 Page)「したいこと」と「本当にできて、役に立つこと」は違います。
「あれがしたい」と憧れていても、実は好きではないことはたくさんあります。
「これがしたい」と思ったことでも、向いていないこともあります。
商品属性以外にブランド・アイデンティティの要素が考えられない、競合と差別化できるものが何も思いつかない、何かユニークなものがある気がしているのだがうまく表現できない、あるいはいくつか要素が出てきたがどう整理してよいかわからないという企業には、次のような問題があることが多い。
■暗黙知を含め、企業内外にあるブランド知識の収集が質・量ともに不足しているため、社内で深みのあるブランド・アイデンティティを考えるだけの知識ベースがない。
■企業と顧客それぞれのブランド知識の意味、関係性に対する洞察が足りないため、有効なコンテクストを引き出せない。
■表現力が足りないために、共有・共感できるブランド・アイデンティティにならない。
ブランド・アイデンティティは、企業もしくはブランド担当者の勝手な思い込みや人まね、机上の空論であってはならない。それは、企業の内外にあるブランド知識をベースに論理的であるだけでなく、少なくとも内部関係者の心に訴えるように規定されなければならない。それは、質・量ともに十分なブランド知識を深く洞察して、初めて導き出されるものなのである。
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この部分がかなりグッときた↓
2012-11-11 12:30:52 (285 Page)“効率を追求し、さらなる「消費」を求めていくのもいい。
企業の営みを戦争に見立て、「戦略」「戦術」「競争優位」「競合撃破」に取り組むのもいい。
しかし、「ひと」の営みはもっと温かく、熱い。
そして繰り返すが、社会システムは「ひと」が動かしているのだ。
そこに新たな社会の可能性を見いだせないだろうか?
そこには戦とは異なる次元の、働く悦びや、単に「消費」だけじゃなく、生み出されたり、継承されたりする、そう、「戦」というより「文化」にずっと近いものを感じないだろうか?
私はそこに、可能性を見出す。
戦とは異なる次元を見る。
そして、それが新しい社会が求めているものだ。
だからこそ、こういうビジネスは受け入れられる。
社会から応援されるのである。”