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紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている
紙の本を愛する全ての人に読んでもらいたい感動のノンフィクション。日本製紙石巻工場を舞台に3.11震災の発生から、工場の復興まで様々な方へのインタビューからまとめてある。とりわけ、津波はほとんどの方がそれほど大きなものが来ないと高をくくっていたが、工場の総務課長の奮闘で一人の犠牲者も出すことなく、避難している描写や避難した高台からたくさんの人が流されていく描写は涙なしでは読めない。そして、組織のリーダーとして立ち上がる社長や工場長の雄姿に真のリーダー像を見た気がする。最後まで、心に響く感動のノンフィクションだった。
中国の大問題 (PHP新書)
中国での反日運動が激化した2012年に中国大使をしていた著者の力作。日本でも最近は普通に反中、嫌韓ムードが立ち込めている気がするが、著者が力説するとおり、単なる感情に流されて国交が断絶状態であるのはまずいと思う。相対的に日本の国力が落ちてきているのは事実として受け止めて、大人の国家として隣国と付き合っていきたいものだ。
甘い監獄 (角川ホラー文庫)
夫婦をテーマにした大石圭の中編集。いつものエロチシズムあり、怖さの中に今回は少しユーモアも加えられていて楽しめた。珠玉の小説集になっていた。著者の小説はほとんど外れがなく、これからも愛読したい作者の一人だ。
瓶詰の地獄 (角川文庫)
以前から気になっていた「夢野久作」をようやく手に取ってみた。ハッキリ言って、狂っている。大正時代の趣を残しつつ、現代のサスペンス小説やホラー小説に通じる狂いっぷりだと思う。しかし、やや読み疲れた。
さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)
樋口毅宏のデビュー作。期待して読み始めたが、どうもどこかで読んだことがあるストーリー展開に飽き飽きさせられた。影響を受けた音楽や映画のシーンなどが散りばめられていたが、いずれも陳腐な内容で少し残念な小説になってしまった。
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世界を回せ 上
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エリーゼのために 忌野清志郎詩集 (角川文庫)
紙の本を愛する全ての人に読んでもらいたい感動のノンフィクション。日本製紙石巻工場を舞台に3.11震災の発生から、工場の復興まで様々な方へのインタビューからまとめてある。とりわけ、津波はほとんどの方がそれほど大きなものが来ないと高をくくっていたが、工場の総務課長の奮闘で一人の犠牲者も出すことなく、避難している描写や避難した高台からたくさんの人が流されていく描写は涙なしでは読めない。そして、組織のリーダーとして立ち上がる社長や工場長の雄姿に真のリーダー像を見た気がする。最後まで、心に響く感動のノンフィクションだった。
2014-09-21 09:30:01