日本語にはいったいどれだけの数の語彙があるのだろう。
一生の間にどれだけの語彙に出会うことができるのかな。
そんなことを考えてしまいます。
「舟を編む」は言葉の海を渡る、辞書という舟を作っていく物語です。
辞書を1冊作るのには、膨大な時間と手間が要されます。
舟を編む間に登場人物も成長していく。
そこには笑いあり涙ありの素敵なドラマがありました。
ミステリーのようなドキドキはないけど、
人間の幅が広がるような1冊でした。
2012年本屋大賞受賞作、ということで手にとりました。
辞書をつくっていく、というこれまでなかったシチュエーションに惹かれ購入。
1ページ目からぐんぐん物語に引き込まれて行きました。辞書、誰しもが一度は必ず手にしたことのあるもの。幼心にこれって誰がどんな風につくっているんだろう、と考えたことがあったなーと思い出しながら読みました。
感涙しながら読み終わったあと、辞書が壮大なる舟である、ということ。人にとって言葉というものがどれだけ大事なものなのか、をしみじみ考えさせられる本でした。
GWの暇なひととき、辞書をめくってみようかしら。
久しぶりにかなり楽しめる小説に出会いました。最初の数ページからぐんぐん引き込まれ楽しめる。主人公のの名前が馬締君、彼が大手出版社で辞書編纂に取り組む物語であるが、他の登場人物の人物設定が素晴らしくいっぺんに読み進んでしまう。最後の所では不覚にも涙がでた。三浦しをん流石です。映像が浮かぶような文章で多分映画化されるのまちがいないかな。お勧めの一冊。
2011-11-26 15:13:22Wow! ノートはまだありません
Kiyoko Yamamoto