and more.
姫川玲子シリーズの初短編集。テレビドラマ原作も含まれる。
表題作を含め、先にドラマで見てしまっていたものがあったため、どうしてもそれとの比較となってしまい、ややじっくり楽しむという感じでなくなってしまったが、短編ということでどちらかというとライトな仕上がり。巡査部長時代の玲子の活躍や女子高生相手にブチ切れるところなど、これまでの作品で描かれた玲子像をさらに肉付けするようなものになっている。
やはり、短編をドラマ化したためか、1時間ものにするため、あるいは2週にわたって物語を展開させるため、ドラマの方がストーリーに深みを持たせている印象がある。しかし、それも作者が登場人物や物語の背景をわかりやすく、きっちりと描いているから、物語を膨らませることが出来た、ともいえる。
姫川玲子というキャラクターの魅力とともに、作家誉田哲也の魅力も増すことに成功した作品。
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Atsushi Egi