人は誰でも作家になれる―最初の一冊が出るまでの101章 (PHP文庫)

すべての本は、書く人の自伝なのです。（中略）自伝を書くことで、あなたの人生に意味が生まれてくるのです。（中略）あなたはあなたの人生を　もう一度生きることができるのです。

書いている瞬間こそが生きている瞬間であり、人生そのものなのです。（中略）書いていない時は、かりそめなのです。書かれたものこそが、唯一の自分なのです。書いている自分よりも、書かれたもののほうが、本物の自分なのです。

本を書くと、人生を物語のように生きることができるようになります。（中略）あなたの人生は、あなた自身の物語です。（中略）あなた自身が主人公なのです。本を書くことで、あなたは主人公として生きる目を持つことができるようになります。

話したいことがあっても話す相手がいない。そうなると、それが独り言になります。この独り言こそ、ものを書くということなのです。では幸か不幸か、友達の多い人はどうすればいいのでしょうか。できるだけ１人になれる時間を持つことです。１人にならないと、書くことはできません。

文章を書くのは、観る力です。見る力ではなく、観る力です。同じ１０の体験をしても、１のことしか見つけられない人もいれば、１００のことを見つけることができる人もいます。作家に必要なのは、書く力ではなく、観る力なのです。

べつに作家になるつもりはなくても、文章を書くのが好きな人はぜひ。