企業再生ストーリ本は何冊かあれど、もっとも日本企業っぽく、難易度が高そうな松下の改革本をチョイス。「破壊王」と言われた中村社長時代の逸話が並んでいる。個人的には中村改革の全体像に日本経済まで俯瞰した洞察が欲しかった気もするが、あとがきでさらっと触れるに留められている。
弘法大師に魅せられている中村さんを「お遍路さんと同じ弘法大師と『同行二人』で苦楽をともにしている」と評される。
アメリカ松下電器会長だった頃、部下の牛丸という人は、Emailでは肉声が伝わらないと言って、拙い英語と仏語のボイスメールで毎月の売上高や利益・目標達成度へのコメント、想いを伝えたという。あのジャックウェルチも昔手書きで書きなぐったFAXを社員に送ったという逸話がある。
「トップが必死になること」。洋の東西・会社を規模を問わず、再生に必須の条件と思う。
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Masayo Sakuma