舞姫エリスのモデルとなったElise Wiegertがどんな女性だったのかを突き止めた労作。教会簿のマイクロフィルムを片っぱしから調べていくという気が遠くなるような作業の末、見事に発見。鴎外は日本に帰国後、エリーゼとの結婚のため再度ドイツに渡るつもりだったが、マザコン鴎外は母親を説得できず、渡独をあきらめ、日本で見合い結婚。そしてすぐ離婚、12年後に再婚。生涯、エリーゼを想っていたらしい。手先が器用だったエリーゼはその後、帽子職人として生計を立てていた。偶然や幸運も重なり、エリーゼの発見があったが、何よりも著者の努力に脱帽。多くの学者が挑んだエリスの正体発見が、ようやく終結。ワクワクドキドキの追跡ストーリです。
2011-08-30 01:16:55Wow! ノートはまだありません
Michiyo Iino