地球は数億のイリュージョンの塊――婚活現象の真相は、遺伝子の本能だった!?
この本で驚いたのは2つ。
1つは私が普段から疑問に思っていた「視点」の視界が開けたこと。人間と犬とでは見ている世界が違う。それは誰もが思っていること。でも皆が思っている「世界」とは、見えている風景のことを指していると思う。目の高さが違うので、見渡せる風景が違うとか、モノクロームで見えているとか…。でも実際はそんな人間よりなことでは全くない。見えている世界=認識そのものが違うのだから。
そりゃそうでしょう。犬にとって大事なことと、人間にとって大事なことは違う。それを人間が人間の視点・認識でいくら考えたって無理なもの。でも、どうやったら犬の視点・認識になれるのか。それを考えてしまうのがまた人間の仕方ないところ。言われてみれば当たり前。でもそれに気付くには、時間と検証が必要。
そして、人間の視点や認識だって日々変わっている。地球が丸いことが認識される前は、海には果てが存在するのが「常識」だった。認識は生物ごとだけでなく、時間や地域によっても刻一刻と変わるナマモノである。
驚き2つめは、心理学者・岸田秀
Wow! ノートはまだありません
Yoko Shima