哲学者の立場から戦後の道徳教育に根幹が無い事に危機感を覚えて、当時の洛南中学校3年生に対して半年かけて講演した道徳の授業をまとめたものだそうです。道徳教育って、指針もあいまいだろうし、人権の話になったり、宗教の話になったり、面倒な親御さんも立ちはだかってくるしで、世の先生方にとっては、腫れ物をさわるような感じなのではないでしょうか。”よりよく生きる力”を育む教育というのは、それができる子にとってもできない子にとってもウザイ話だと思う。要は、この人の話なら聞いて見ようと思う人物が、教育者として、膝を突き合わせてじっくり話し聞かせてくれるかどうかにかかってくる。この当時の洛南中学校3年生はラッキーだったんだろうなぁ。最後の授業は四弘誓願で絞めるあたりの心遣いも憎い。
2011-09-24 06:09:16Wow! ノートはまだありません
Taizo Ochi