読み終えて目がしらが熱くなった。2001年4月にスタートする介護保険制度の前に、両親の介護を、家族の介護ではなく、付き添い家政婦、ヘルパー、訪問看護師の支援で在宅介護を貫いた、その記録が本書である。当然それは、《家族との軋轢や確執。迷い。行政との交渉と苛立ち。医者や医療現場への幻滅。闘い。精神的体力的な葛藤。》このような苦闘の連続であった。
本書は、そのような苦闘の記録が読むものに与える感動と、同時にそのような苦闘を記録する著者の表現が読むものに与える感動と、その双方によって読者に訴えている。
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Hidetoshi Takenaka