阿部和重が今をときめく女流作家たちと「和子の部屋」と称して対談を行った物をまとめた対談集。川上裕美、江国香織、桐野夏生、綿矢りさなどなど新旧取り混ぜたいま売れてる女性作家たちからの相談に答えるという形で始まるユニークな対談で、対談の中身はもちろんプライベートな悩み(たとえばずっと片思いが長いんだけどどうすべき?とか)にこたえる部分もあるんだけれども、やはり生きる姿勢から始まり生きる上での小説家のこだわりの部分に話が及び、終わってみると結構な小説手法談議になってたりしてるのが凄いです。阿部和重を読んだことない方(ピストルズお勧めです)はこの対談集を読んで阿部和重の小説へのあプローチの仕方を把握してから読み始めるのもいいかも。質の高い対談集です。超読みやすいですけど。
2011-11-24 09:24:36Wow! ノートはまだありません
Hikaru Sato