第一次産業バイオレンスというか、農村ウエスタンというか、農業アクション小説といおうかどう表現しようか悩んでしまったがとても楽しめた小説です。タイトルが「畦と銃」ですから。ミナギという村で起こる様々な争いを描いているのですが、出てくるキャラクター設定がユニークで一気に引き込まれます。「自分は自分のなかにある危ない怒りを抑えるべく田畑を耕しているんだ!!」みたいなキャラクターがいたり、なぜか広告代理店のチャラ男が伝説の男と親しく伝説の男の伝説になる仕掛けに加担していたり、最後の章で締めの物語のために再登場したり。田畑、野山で働いて暮らしている方々に対するイメージがある意味一新される小説です。ジャンルはおんだ今もわかりません。農村ヒーローものとでもいうのかな。映画化してほしいなあ。
2011-12-05 08:53:34Wow! ノートはまだありません
Hikaru Sato