立教大学映像学科の卒論として撮影された映画『ちづる』は、自閉症の妹と家族がテーマ。今年、『エンディングノート』に並んで印象深い映画です。この本は、母親の手記。赤ちゃん時代~21歳の今に至るまでの成長記録。自閉症・知的障害を持って生まれ、パニック障害まで発症し、中学2年~現在まで自宅ひきこもり状態が続いており、終日毎日お母さんと一緒。きょうだい児(障害児・重病児のきょうだい)の苦しみもよく分かりました。印象的なのは、最後の言葉。 ・・・これまでの人生、どんな瞬間にも「でも、自分は不幸せとは決して言えない」と思ってきました。千鶴についてはとても「不自由な人生」だと今でも感じていますし、夫の死(飲酒運転に巻込まれ急逝)については確かに「不運で悲しい人生」です。でも、それは幸せではないということとはちょっと違っていて、幸せなことも、数えればきりがないほどたくさんあるのです。とんでもない不自由さもどうしようもない悲しみもこれから先ずっと続いていくわけですが、そういうものを何もかもをひっくるめて、私はなかなか「よき人生」ではないかと近ごろ思うようになりました。・・・ この家族が大好きになりました。
2011-12-02 05:58:02立教大学映像学科の卒論として撮影された映画『ちづる』は、自閉症の妹と家族がテーマ。今年、『エンディングノート』に並んで印象深い映画です。この本は、お母さんの手記。赤ちゃん時代~21歳の今に至るまでの成長記録。自閉症・知的障害を持って生まれ、パニック障害まで発症し、中学2年~現在まで自宅ひきこもり状態が続いており、終日毎日お母さんと一緒。きょうだい児(障害児・重病児のきょうだい)の苦しみもよく分かりました。印象的なのは、最後の言葉。
・・・これまでの人生、どんな瞬間にも「でも、自分は不幸せとは決して言えない」と思ってきました。千鶴についてはとても「不自由な人生」だと今でも感じていますし、夫の死については確かに「不運で悲しい人生」です。でも、それは幸せではないということとはちょっと違っていて、幸せなことも、数えればきりがないほどたくさんあるのです。とんでもない不自由さもどうしようもない悲しみもこれから先ずっと続いていくわけですが、そういうものを何もかもをひっくるめて、私はなかなか「よき人生」ではないかと近ごろ思うようになりました。・・・
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Michiyo Iino