「登山中の遭難を低山と高山に分けてみると,道迷いによる遭難は低山の方が圧倒的に多い」と著者は指摘。知識,技術および経験の乏しい登山者が道に迷い動き廻ったあげく滑落・遭難し重大事故に繫がると警鐘をならす。最近では,GPS受信機を活用する人が増えてきたが,GPS受信機そのものは有益であるとしながら,もし転倒や滑落,故障等によってそのGPS受信機が使えなくなったとしたらどうだろうかと危惧。その上で著者は,アナログコンパスと地図,目視等によるナビゲーション技術が不可欠であると説く。山でのナビゲーション技術や危機管理について惜しみなく平易に解説する一冊。
2011-12-25 21:32:33Wow! ノートはまだありません
Takayuki Kashima