口の中で砂がじゃりじゃりする感じ。これぞ詠美作品。GWの真ん中あたり、まったりした夜に読みましたが、冬の凍てつく寒い夜か、滴る汗がとまらない真夏の夜に読むと尚よかったかも。
2012-05-08 06:13:00気持ちがひりひりする小説っていうのかなこういうの。さすが山田詠美200ページ強の小説の中に、狂おしいお話をきちんと成立させてる。世間体は素晴らしくみんなに好かれる男の真の内面、犯罪者の一面をみてしまいしかしそれでも彼に惚れてしまうゲイの主人公。外面だけが美しい男が引き起こす悲劇を長い間見逃してきてある意味共犯者彼だったけれど、その魔の手が自分の親友とも言える男に及んだときに物語は終わりを告げる。届かない思いがあふれる男と女、男と男、思いが届かない人と人、さまざまな人たちにいまのままでいいのか?それでいいのか?思いは届いているのか?気持ちは本物なのか?と問いかけるかけるような小説だ。
2011-12-28 06:59:11Wow! ノートはまだありません
Katsura Beppu Sasa