社会人になってだいぶ経ったら、気がつかないうちに読書量も減り書くことも億劫になっていた。あんなに好きだったのに。現状改善の教科書として選んだのが本書。結論を言うと、この本のおかげでまた書くことに意欲が湧き、これまでより書くことに対しての姿勢が確固たるものになった。
自分は操身術や古武道に関心があり、身体から考える著者に大いに共感したのも、結果が現れたひとつの理由であった。スポーツの経験があったり、物事を一歩一歩積み上げていくタイプの人はこの本から得るものは多いと思う。
本書では、書くことのベースとして読み方論が説かれる。考え抜く力を身につけて、書くことで価値の創造をどのようにしていくか、その道筋とやり方を身近な例を引きながら解説していく。3という数字が繰り返しでてくる(3箇所、3色)が、これがいい具合にホップ、ステップ、ジャンプ になっていてリズミカルに理解できた。
いい文章は細部に生命力が宿っている- 生命力が宿った文章を書くために、まず読んでおきたい本。
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Kazumi Ohhashi