「これからは温泉の時代です」と、口のうまい編集者に騙され、糖尿病と高血圧、コレステロールに中性脂肪をかかえる作家が様々な温泉へ連れて行かれる話。「糖尿病や高血圧に効く温泉」と言ったのにその効能がない温泉へ連れていかれたり、娯楽施設十分の場所で死ぬほど退屈したり、温泉芸者と何かあるかも?と期待したり、同行者の美青年にドキドキしたり…といった内容で、それなりに面白かった。随分前に書かれた作品なのでいまいちピンとこない部分もあるが、『昭和』を垣間見るには十分なのかもしれない。今はない夜行列車の記述も面白い。
2012-02-02 06:12:03Wow! ノートはまだありません
Hiroko Kashimoto