七福神をめぐるおはなしといえばそうなんだが軽いだけでなくちょっとジンとくる物語。主人公が昔付き合っていた男性がインドで行方不明になったというのを知るところから物語が展開していくのだが、自分が彼をその状況に追い込んでしまったと大不運のあったすべてにもたらす魔女くらいに思い込んでいる彼女が、自分が何を求めているのかを、東京のさまざまな七福神をめぐっていくうち、面白い出会いをかさねながら徐々に気づいていくといった展開になっている。‘人は生きるために生きている’そう思える日は来るんだろうか。いい本でした。
2012-02-18 12:56:37Wow! ノートはまだありません
Hikaru Sato