戦時中の事とはいえ、絶対脱獄困難と言われる刑務所を4度も脱走。逃げられないように後手錠に足枷、今なら考えられない非人道的な扱い。作業に出すと逃亡するかもしれず、独居房にいれたまま。それでも、絶対無理、と言われていた手錠を外し、お味噌汁で金属を腐食させ、脱獄。脱獄する事にほとんどの生涯を費やした、彼の心を最後に開いたのはなんだったのか。戦後の官の体制変化だけだろうか?そして、彼は何を求めて脱獄を繰り返していたのか。
戦時中の食料事情と戦後の混乱っぷりも合わせて分かる本でした。
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Naomi Itou