江戸時代綱吉の治世下生類憐みの令というトンでもない悪法のもとで、釣りにはまってしまった人たちのお話。仕事があまりない武士があふれていた時代釣りが金はかからないが奥の深い遊びとしてひろまっていたのだろう。芭蕉の弟子や絵師、実在の人間たちの釣りへのはまりようがさも見てきたかのように描かれていて面白い。気高くもおろかな動物、遊びと人とのかかわりを考えさせられる。遊びごころがあるのはよくて遊び好きはよくないのか? 釣りの世界を通じて描かれた人間のおろかさがぐっと迫ってきた。誰にもは進められないけど、何も趣味がないなあなどと悩んでいる方にはいいかも。はまるって何ってことを教えてくれます。
2012-03-17 05:24:23Wow! ノートはまだありません
Hikaru Sato