8.花宴:朗々と危険な行路の花吹雪
翌年、南殿で花の宴が催され、源氏は春鶯囀を舞った。その夜、弘徽殿の細殿で朧月夜に会う。彼女は春宮に入内することになっていた。
9.葵:さらば妻よさらば家族よ孤独の前で時代は変わる
賀茂の御禊の日、行列見物に来ていた葵上と六条御息所の車が、とめる場所のことで争い、御息所の車は葵上の下部からひどいはずかしめを受けた。葵上は御息所の生霊に苦しめられ、男の子を産んで急死した。葵上の忌みが明けて源氏は紫上と結婚した。
10.賢木:それでも私は進んでいく!
六条御息所は源氏への愛情を絶とうとして、娘の斎宮とともに伊勢に下ることを決意する。一方、桐壺院が崩御され、権勢は右大臣方に移る。藤壺は出家し、右大臣方は源氏を失脚させようと策略をめぐらす。
「光源氏という危険な男の、美しくも残酷な、孤独な遍歴ドラマを、今の時代に流行らないようなものばかり集めて華麗にやってみようと思った」(橋本治)
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Hiroki Hayashi